
2025年12月号
*粟村 政昭氏の著書「ジャズ・レコード・ブック」を読む。 連載 現代ジャズ・ヴォーカル界のNEWシーンを代表するシンガー・ソングライター。メリーランド州ポートランド生まれ、1980年代後半にニューヨークでジャズボーカルを
生前、ジャズ評論家の油井正一氏が、粟村政昭氏の「ジャズ・レコード・ブック」を世界最高の"ジャズ・レコードのガイド・ブック"として絶賛していた。ジャズ全般に渡るレコード・ガイド・ブックは例がない。1968年2月25日 第1刷発行、数年を経て2版〜3版と増補版が発売された。近年、多くのジャズ・ファンから再版の要請があり、一部の評論家やファンが尽力したが、再販は出来なかった状況があった。粟村氏が筆を起こしたのが1965年、58年の時を経て多くのファンの渇を癒すべく、ネットに依る復刻を思い至った。多くのジャズ・ファンや新たなジャズ・ファンの方々に、熟読玩味して頂けたらと思う。この著書は、雑誌「スイング・ジャーナル」1965年2月〜1967年8月まで連載された"ベスト・プレイャーズ / ベスト・レコード"に端を発し新たな人選の下、全面大改訂をほどこした書籍である。
今回「ジャズ・レコード・ブック」の前身の企画である、雑誌「スイング・ジャーナル」に、1965年2月〜1967年8月まで連載された、"ベスト・プレイャーズ / ベスト・レコード"に掲載された153名のアルバム紹介をまず読んで頂き、「ジャズ・レコード・ブック」に取り掛かることにしたいと思う。
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「 ベスト・プレイャーズ / ベスト・レコード 」
粟 村 政 昭
"ベスト・プレイャーズ / ベスト・レコード"は、雑誌「スイング・ジャーナル」1965年2月〜1967年8月まで連載された。最初の一年は編集部の人選であったが、1966年3月から粟村氏の人選に依る153名のレコード・ガイドである。
「某々のレコードは何を買うべきか」といった類の文章には年中お目にかかる様な気がするが、実際にレコードを購入するに当たって頼りになる内容のものは意外と少ない。その理由の第一は、撰択が甘くて最高点クラスのレコードと称するものがやたらと沢山並べられている場合が多いからだ。近頃の我国レコード市場は可成り乱戦気味だから、上手く立ち廻れば外国盤国内盤共に相当安い値段で購入することは出来る。しかし、千円、2千円の支出は我々の生活水準からみて、余程の金持ちでもない限り痛い事には変わりがない。そんな時に、これも良、あれも結構という大様な推薦のされ方をすると、全く腹が立つ。それに執筆者の中には妙にイキがって、ゲテ物レコードや道楽的な吹き込みを挙げる人もいるが、実際に身銭を切ってレコードを買うコレクターにとってこういう人々は明らかに敵である。そんな訳で、この稿を書くに当たってぼくは、推薦レコードは真に良いもの乃至は話題になったもののみにとどめ、出来るだけ少ない数のレコードを選出しておくことに決めた。勿論この他にも傑作佳作といわれるLPは沢山あるから、ファンの方はこの稿を一つの参考として、後は自分の好みに応じてコレクションの幅を拡げていかれるといいと思う。
第13回
< ジミー・ジェフリー >
「思索するミュージシャン」ジミー・ジェフリーの残した幾枚かの特色あるレコーディングの内で、今日最も高く評価して良いと思われるのはジム・ホールと組んだ「Giuffre 3」
(At.1254)であろう。ひたすらに難解さを排し、牧歌的な素朴なサウンドの中に高度の音楽理念を見事に昇華せしめたこの一作は、モダン・ジャズが生んだ傑作の一つとして永くファンの記憶の中に残るに違いない。「Travelin,Light」(At.1282)は、オリジンル・スリーのベースがブルックマイヤーのヴァルブ・トロンボーンに代わり、ビートをメロディ楽器の中に求めんとしたこれまた野心作であり、ジェフリーの探求精神の豊かさに感服せずにはいられない。ジェフリーの探求精神の豊かさに感服せずにはいられない。ジェフリーはウェスト・コースト・ジャズの全盛時代に西海岸に在って大活躍し、無調音楽的なR&B的な作品に至るまで、幅広く作曲を行い、遂にはドラムを基本的なリズムから追放した偉大なる失敗作「Tangent
in jazz」を生んだ。常に飽く事なく前進を意図する音楽家ジミー・ジェフリー
は、もっとファンの敬意を獲得してしかるべき人だと思う。
< ベニィ・グリーン >
ベニー・グリーンは秀でたトロンボニストである。彼のコンセプションは、今日ではモダン派中可成り右翼に属するものと思われるし、「JO JONES
SPECIAL」のように中間派のミュージシャンと共演して見事な効果を挙げた作品さえある。しかしぼくはあらゆるモダン・トロンボニストの中でこのグリーンが一番好きだし、気分満点に吹く流麗なソロ・フレーズ、常にスイングとユーモアを忘れないそのプレイを最も高く買う者の一人である。ただ全く遺憾なことに、彼にはこれと言って推薦出来るだけの自分自身の代表的なLPがない。レコードの数は多いのだが、どうゆうものか泥臭い中途半端な作品ばかりが目に付く。これは共演するミュージシャンの質と、そういう組合わせを選んだ彼自身並びにA&Rマンの責任であろう。その証拠に、ジョン・ハモンドの監修になる上記ヴァンガードのセッションやJ&Kと共演した「4
TROMBONES VOL.1」(Fan. 6005)少し長すぎる嫌いはあるが「JAZZSTUDIO 1」(Dec.8058)など、共演者に人を得た場合の彼は、素晴らしいプレイを聴かせてくれるではないか。ぼくの一番好きなグリーンのプレイは、彼が初めて名を挙げたチャーリー・ヴェンチュラ・セプテットの全盛期のコンサート録音「C
VENTURA CONCERT」(Dec. 8046)である。もちろんここでのグリーンはサイドマンの一人に過ぎないし、御大ヴェンチュラの他にコンテ・カンドリやブーツ・ムッスリもソロをとるから出番は少ないが、彼をフィニチュアーした「Pennies
From Heaven」など短いながらも思わず微笑を誘われるような小粋な出来である。このレコードは、一昔前には随分電波にも乗り、古いファンなら大抵一度は耳にした人気盤であった。
< ルウ・ドナルドソン >
ルウ・ドナルドソンは、ソニー・ステット等と共にパーカー門下の逸材の一人として、批評家やファンの注目を集めたものだった。しかしステットがパーカーの亡霊を背負いながらも彼独自のミュージシャン・シップに依って遂にジャズ史上の一角に確たる地位を占めたのに対して、ドナルドソンは今日尚健在ではあるが、もはやニュースの焦点となるには縁遠い存在となってしまった。ステットはパーカーのコピーと言われる事を嫌って一時期テナーに転向していたが、ステットとドナルドソンの開きも、いうなればこうした「根性」のもたらすものだったかも知れない。ドナルドソンが吹き込んだLPはブルーノートに随分あるが、大部分は企画に斬新さを欠いたブローイング・セッションで、水準作の域を抜き出たものは皆無に近い。ただ一つドナルドソンの傑作として僕が推薦したいと思うのは、ブレイキーがリーダーとなってバードランドで録音した「A
NIGHT AT BIRDLAND」(B.N. 1521/2)という二枚の実録盤で、クリフォード・ブラウン〜ドナルドソン〜ホーレス・シルバーといった当時登坂の新人達を集めた熱気みなぎるこの夜のセッションは、ガレスピー、パーカー、パウエルの新人版といった感じで、ドナルドソンの若々しいプレイも称賛に値する。
< ケニー・ドーハム >
バップ初期から活躍の長かったケニー・ドーハムは最も過小評価されたミュージシャンの一人とされて居りぼくもそう感じていたものだったが、この頃になって、ドーハムという人は矢張り第一級の人では無かった様な気がしはじめて来ている。数年前JAROというレーベルから出た彼のレギュラー・コンボによる吹込み「ARRIVAL
OF DORHAM」が我国で発売された時、ドーハムも大器晩成型のミュージシャンとして脚光を浴びるかに思えたのだったが、その後出るLPはどれもこれもが今一歩の域にとどまってしまっている。昨年来日した折の演奏もそうだが、ドーハムのプレイはハンク・モブレイ程ではないにしても今一押しのスリルにかけている。上手い事は無類に上手いのだが、第一級の演奏者としてはどことなく食い足りないのである。ドーハムのレコードの中で僕の推すのは第一期のジャズ・メッセンジャーズがボヘミアで録音した「JAZZ
MESSENGERS AT BOHEMIA VOL.1~2」である。このドーハムは何時もの様に上手い。そしていつになく、いかにもベテランの演奏らしい気負いのないスリルがある。その他のLPでは「闘牛士」(U,A)が目にとまる程度で残念ながらA級の出来と目される程の作品がない。
次回につづく (参考文献 東亜音楽社)
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<<< スピーカーの改造 >>>
1970年代JBLの4343や4344が出てからは圧倒的にJBLの人気がでて特にジャズファンはJBLを愛好する人が増えたと思います。オーティオを扱うお店にも4344を展示しているところが多くありました。友人がスピーカーをかえるので秋葉原のお店を一緒に回っていました。そんおり、友人の同僚で4344を購入した人がいたので自宅に行こうと誘われ私も一緒に聴きにいった
のですが、4344が期待した音で鳴らないのだと話していました。その時は部屋に本体だけがあり接続されていませんでした。アンプとの相性とか4Wayは難しいのかと、こぼしていました。4344が鳴らないのでとALTECのModel19を購入したと別の部屋にこれもスピーカーだけおいてあり残念ながら2台とも聴くことはできませんでした。その後、友人は秋葉原のT店で4344とModel19を聴き比べModel19を購入しました。購入した友人宅で聴かせてもらいましたがValenciaよりもワイドレンジで高域の伸びも全然ちがう音てした。
それからは、Valenciaにツイーターの3000Hをつけたらかなり高域の改善ができるのではと考えていました。秋葉原のSM店のオーディオフロアーに行った時に床にALTECのドライバーがあり型番が802D-8Gと記載されてい、807-8AならValenciaなのだが?お店の人が声をかけてきてこのド
ライバーは高域を改善したタンジェリンドライバーと説明してくれました。新しいスピーカーのModel19に搭載されていて、単体ではこのワンセットが最後ですと話していました。「Valencia使っているのですが、交換できますか?」と話すと「もちろん大丈夫です」と答えてくれたので、購入することにしました。
週末にValenciaの前面に固定されているウーハーを外し811ホーンのねじをはずしてホーンとドライバーを引き抜き新し
い802-8Gをホーンに接続しもとの位置にセットしようとしたのですが、なんと802-8Gが長くボックスに収まらなかったのです。ドライバーの寸法が違うとはまったく考えもしませんでした。すぐにお店に電話して収まらないと話をしたらValenciaの裏に穴を開けて蓋をして対応してくださいとの事で、自作のスピーカーボック
スでないのに穴を開けろと言われショックでした。ドライバーを計ると1cm位長く穴を開ければ裏蓋の厚さ内には収まりそうでした。Valenciaはもう変えるつもりはないので穴を開けてもと、決めて蓋になる板を購入し802-8Gに付けました。試聴した結果は高域が非常にのびて音がすごくクリアーになりワイドレンジで低域、中域も厚くなり期待通りの音になり非常に満足できもうスピーカーはこれで最終形になったと考えました。
*** 次回はパワーアンプの買い変え
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60年代以降活躍しているボーカリストを紹介します。
たくさんのボーカリストがでています。この時代公式サイト、facebookなどで
自身発信をしている人が多く時代はかわりました。
唄い、自作の曲を中心に活躍する。曲自体も大作曲家にひけを取らない曲と評価され現代を代表するボーカリストになっている。
彼女のギターの弾き語りによるソロのCDを出しておりピーター・ゴールドウエル、ポール・モトチアンなどとも共演している。
発売CDの一部



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2025年12月のアメリカ市場のレコード価格です。人気盤の一部を載せてみました。
日本国内でも再発新品が大量に発売されていますが価格が7,000円8,000円は適正価格になっています。
アメリカでも40ドルが適正になっています。US盤を仕入れて販売するとこの値段になると思われます。
$39.98
$38.98
$39.98

$38.98
$40.00
$40.00

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